山形県道232号板谷米沢停車場線

第2回はどこにしようか?どこになるかと思えばまたマニアックな道。この道路を地図でチェックした時から
とにかく気になってましたね。先日6年ぶりに走ってきましたけどいいですよねここ。
概要は「板谷峠」でこちらウィキペディアに丸投げしますんでこちらで。県道232号線というのは板谷駅のあたりから米沢駅の西までの道。
国道13号線ので福島県から山形県に向かう東栗子トンネルを抜けて山形県に入って間もなく、左折で県道154号線に進む。



 ここがスタート地点とした場所。福島から米沢へは国道13号線や新しい高速道路でスイスイ行ける。そういう道も好きだけどこの米沢街道と地図に書いてあるこの県道は道路地図見ただけでワクワクしちゃうものがありました。今回も板谷から米沢方面へ。この場所は国道13号線から五色温泉方面への県道154号線へスイッチ、五色温泉方面は左折なんでここを右に曲がってすぐのところ。こっちから案内標識を見ると左折すると国道13号線方面。右に見える建物が関根小学校板谷分校。レヴォーグに乗り換えて初のいわゆる険道ドライブです。


 このルートを盛り上がるのは道自体ではなく、もうずっと昔のことだけど栗子峠ルートが出来てメインではなくなった古い街道であることと(このパターンはこのコーナーでもおそらく多いです)、豪雪地帯を行く奥羽本線。この2つを意識して道路だけではなく全体として板谷峠超えドライブを盛り上げましょうということ。さっそく板谷駅方面への看板があるので進み...すぐ車止めがあるので、ここから駅へは歩きです。写真では左が県道。青い車両は置いてありますが何に使う車両だろう?以前来た時はもっと小さい車両だったけど...

 というわけで以前の写真を探してきた。手前はJRの名前入りで向こうのは「第一建設工業」ってある、これカラーリングは完全に「合通」カラーだよね。豪雪地帯だし雪が降ると活躍するのかな?窓の丸いの、これラッセル車でお馴染みの旋回窓だよね。ボクは詳しくないんだけどこのあたりは以前スイッチバックがいくつもある難所だったし、昔の国鉄時代とかって大きな工場には線路がそのまま伸びていることもごく普通だったから。この板谷駅あたりもよくみると昔はこうだった?といろいろ思わせてくれるのよね。線路沿いのドライブの面白さや興味はこのへんにあってこれは帰宅後にあれこれ調べて納得することね。現地でスマホとか調べませんよ、現地ではわからんままでいいとボクは思ってます。帰宅後調べて納得してからまた行く方が楽しいじゃん。


 この案内標識見てもその他見てても県道232号線の標識とか、表示すらないのね(なんでやろ?大事なことなんだけど)。ここを直進米沢方面が県道なんですけど...で、ここは左に進みます。温泉じゃなくてお目当ては「峠」駅、このルートのドライブではこの峠駅は特に外せません。板谷からこの峠駅、温泉の方までは結構交通量あります。この米沢街道(この言い方好き)ドライブではこの三叉路が唯一の「交差点」です。次の交差点は西に進んで水窪ダムへの県道ですが、ここの手前にボクのドライブルートとしてのゴールがありますんで。


 県道から逸れてやってきたのが峠駅。駅舎と言うかこの「木製の雪よけ」がいいでしょう。Googleの地図を見てるんだけど峠駅付近の道路は全部描かれてませんね。ナビにはちゃんと出てきたのですが...この写真の場所はGoogleの地図で描かれている方のルート。ストリートビューの終点ポイントはどちら行っても駅に行けまず。2つある峠の茶屋仲悪いんかな...(要らん事考えんでよろしい) ちなみに写真のここ、この先はダートです。


 木製の雪よけの中はこんな感じ。山形新幹線を通すのでスピードの出るルートで新しく敷かれた線路。今回はタイミングが合わなかったけど、以前来た時は新幹線に遭遇。クルマを置いたところから駅のホームに上がるまでのところに踏切があるんだけど、踏切待ちをしてるところへ新幹線が来るのが不思議...というか、結構怖かったぞ。この駅はちょっとばかし観光化してる部分もあって今回も利用客ではなく男ども数人が来ていた。県道から外れるとは言っても県道232号を走ってやってくるここ。この駅に立ち寄ってこその県道232号線ですね。お目当てのお気に入り道路を通らないと行けないところは実質お気に入り道路みたいなもんだ。こういう部分は緩い気持ちを持って好きなルートと一緒にしちゃいましょう。


 この写真は以前に来た時のもの。広角レンズにオリンパスのドラマチック・トーンを使い雰囲気を盛り上げた(つもり)のもの。クルマの奥の方に踏切とホームがあります。なんと言ってもこうやってクルマを入れて撮れるところが嬉しいじゃないですか。この時は特等席(ここ)も空いてたしね。クルマ入りで撮りたいと思うことがあっても一番のポイントはそこで撮りたいと思うライバル?もいるしね。だけど本当のライバルはクルマ入りで撮る人とか全く頭にない一般の人なんだよね。


 峠駅を出て再び県道232号線に戻る場面なんですが...ま、路面なんて舗装されてたら別にそれほど気にするもんでもないのでしょうが、この道ね、全編に渡ってとにかく補修がパッチワークになってるくらい目立ってる。ここも大小合わせてどれくらい補修したんやろ?掘り返しての地中に埋めてるなにかの工事がここまで行われることもないだろうし。この場面によりもっと補修まみれに場所もあるし、そんなこと普段気にしないボクが気にしちゃうくらいにパッチワーク舗装なのでした。(異様なほどです)


 県道に復帰、戻ってきた道から左折して米沢方面へ。大型車禁止の標識も埋もれております。工事予告の看板が無ければこのゲートと標識は撮りたくなる場面なんだけどね。このゲートからは冬季通行止めなんだろうね。この場所もすでに峠近くで結構標高あります。ところで山道とかドライブしてるとこの工事予告の看板にドキッとしません?日曜日などは「解除中」のマグネットシールで通行出来ることを示してはくれますけどね。この写真のは黄色の「解除中」でいいけど、赤い文字のやつはずっと以前見難くて気づかず看板の日時や場所をじっくり読んで参ったな..と思ったところで解除中に気付くこともあった。この「解除中」マグネットもここ10年ちょい前からじゃないか本当に普及しだしたのは。


 ゲートを過ぎて間もなく空の広い場所を行きます。電線が無ければね..と思うのは正直な気持ち。ちなみにあの鉄塔の左、電線を潜るところが板谷峠。少し道が広がってますからここにクルマを置いての登山ルートとかあるんでしょうね。特に盛り上がる感じではないかな。ところでなんでこんなアングルなんよと思うでしょ。それはこの道走るとなんでだろ?と思う路面だからです。舗装はされてるけどひたすら砂利が撒かれてる感じ。特に不便はないけど何か意図がないとこうはならないと思うんですが..もちろんこの舗装もこの県道ならではと言ってしまえばそれまで。板谷峠は緩やかな峠でクルマから降りずに進む、下りだしたら曲がりくねった山間へ。


 ひとつ上でも路面について触れてますが進んでもまだまだこんな感じ、いつダートになるんだろ?いやダートではなかったはず。そう思いながらダートになりたがってる道も珍しいよなとか思いながら進む。この砂利は片付けることもないだろうから新たに舗装ダートとか砂利撒き舗装とか言った新しいものを作ろうとしてない?と、まあ見どころが無くなったら路面ですらネタになるというもの。とりあえずこういう路面になった経緯は知りたいよな。


 どんどん下って行きますよ。おっと、クルマが変わってる?懐かしい写真を引っ張り出して明るめに補正して見ました(自分の影入り)。ま、こんな写真撮ってられるんだから板谷峠から大沢の集落まではほとんどクルマ見かけません。狭く曲がりくねってはいるんだけどどこか心地いいってのがある。対向車にドキドキするよりもステアリングを右に左に回しながらクルマと道路を楽しんでる気持ちが上回るところ。そんな気になってないとこんな写真撮らないよね。そういうところ伝わるやろか。


 峠から下ってきて次に寄ってみるは大沢駅。板谷、峠、大沢というこの3つの駅と絡めて県道232号線、米沢街道ドライブはひとつの世界になってますのでこちらも寄ります。集落から小さな案内に従い進む。ハイドラやってるとずっと東でCPを獲得しますが、それは新しい現行ホームの方で反応してるのですが、駅は旧ホームの方から歩きます。この旧ホームにあるのがこの看板。「スノーセェット」ってのは山形弁ですかね?この場所に来る直前にもスノーセェットを橋で越えるんですけどなかなかインパクトある光景です。ちなみにGoogleで「スノーセェット」で検索するとスノーシェッドで検索されちゃうので、スノーセェットで再検索すると大沢駅、板谷駅の記事が並ぶ、ここだけの言葉みたいね。いいよ、そういうの大好き。


 「スノーセェット」の看板の横からの写真、現行のホームは軌道用に改造されたショベルカーの方に向かって進みます。分かり難いけど暗い部分からずっと奥にホームがあります。この日もホームの方まで歩きましたが外れかかったトタンがバタン、バタンとスノーセェット内に響いて不気味でした。大沢というところ、駅だけではなく集落そのものがいい雰囲気なんですよ。時々ボクは集落の雰囲気の良さに反応するんですけどここがその一つですね。基本的にどういうところかって聞かれれば40年前の雰囲気のままってことです。決してそんなことはないんだけどね。「このあたり古くていいですね」とも言い難いし褒め言葉がとっさに出てこない扱いが難しい場面です。


 大沢の集落を過ぎて米沢に向かうと「ああもう終わりか」とやっぱり思っちゃうね。この県道自体は米沢駅の西側まで続きますがボクの中ではこの写真のところがゴールですね。JRのガードが3.5mなんでその手前に高さオーバーの車両から守るべくブロックするのがこの光ってるゲートみたいなところ。アルミの板か?眩しいってこれ...3.5mだと大型の重機とか運ぶと当たるな。あ、板谷峠の東のゲートからは大型禁止だったけど西側はどこまでやろ?と、帰宅後にストリートビューでひたすら大型禁止の標識を探したのでありました。でも見つからんかったね。水窪ダムへの分岐の手前に「大沢〜板谷間 大型車通行止」とはあるけど。いや別に大型で行こうとしてるんじゃないです。こんなところに反応するのね、という話。


山形県道232号板谷米沢停車場線は雪深い旧街道と独特の雰囲気を持つ3つの駅を巡るドライブコース。地図でこの道を見つけて
気になるような人はきっと駅にも反応するでしょう、そして走りに行けばきっと満足していい県道ドライブだったと思えるでしょう。残念なのは
県道の標識が見つからない?見逃した?ここで扱った区間は県道のアピールないんだよね。

この写真は大沢駅の旧ホームですね。記事の方でも「スノーセェット」の件で出てきたところです。それにしてもこの写真、
こうなると雑草が主役ですね、夏の写真と言えば入道雲やひまわりなどわかりやすいものもあるけど、
普通に道路走るだけで盛り上がるボクの場合...雑草って結構好きで夏を表すいい題材なんですよね。

第2回は東北でした。長いブログとか苦手なボクなんで制作にこれだけでも時間を要しますが、
次はどこを扱ってやろうかな?と考えるとあちこち出かけたくなりますね。

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