伊吹山ドライブウェイ

岐阜県関ヶ原町と滋賀県米原市にまたがる伊吹山行くドライブウェイ。公式ページはこちら。
このコーナー4回目は通行料にビビるこちらのルートです。ボクは6?7回目になるかな?

国道365号線、国道21号線バイパスの「伊吹山口」交差点から進むと伊吹山ドライブウェイへ。この写真は国道の交差点からすぐの場所でドライブウェイの事務所になってるところ。トイレ(貸してくれる)と自販機がありますね、この先ドライブウェイは山頂駐車場まで何もありません。結局にところ、このスペースは広いけど間違えてきた人のUターンスペースであったり、ボクみたいにいきなりドライブウェイに進む前に一呼吸置きたい人向けだったりとそんな使いみちの場所、ボクはそういう料金手前のスペース大好きです。この先は料金所ですが、何せ3090円です。この道についてはずっとこの「3090円」という金額がついて回ります、はいこれが話の中心になるんです。なんならこの場所、無料なら何台かで来た場合、ここで相乗りにしてドライブウェイの料金を1台分にしちゃいたいところ、でもここはそういう使い方はダメみたい。でも相乗り作戦は一考に値する。おっと、この場所から伊吹山の山頂付近が見えますのでここで曇ってるならボクはパスですね。(画面中央、鉄塔の左)


少し進むと3090円の案内、ここUターンする最後のポイント、「3090円あれば...」と他の使いみちも頭をよぎるわけで、覚悟を決めるところです。ここでこの料金のことを考えてみます。道路の通行料としては500円の往復としましょう。駐車場台も500円としましょう。残りは入山料500円と考えましょう、これで2000円。ここで割高なのは真冬は商売にならんし、天気もあるし...とか考えたりもしたんですが、この料金はそもそも一人で来ることを想定してない...わけではないけど、家族、仲間と一緒に来るならと決められた料金で、一人で来るなら高いけどそれはよほど好きなんだし..というところで料金設定したんやろか?と料金所の前であれこれ議論を一人してたわけです。ま、この内訳に納得すればいいわけで、なんならUターン出来る場所覚えておいて営業時間内何往復もして取り返す?なんてのもあり?...(でも、これは後の記事で却下されることになりそうですよ)


料金所ではパンフレットとこんなお知らせを。そのまんなこれ読んでいただくとして、つまりはこういうことが以前あったんですよということ。なんでもそうだけど、何かあったら何かしらの対応策を取るもの。100%そうではないけど、クルマが落ちたらそこにガードレールが出来たり、ルールを守れない人が来るなら、そもそも人を入れないようにしちゃうのもあり。それにしても、このお知らせ、実に具体的に何があったかわかってよろしい。これを見ると車中泊の際に飲酒した人がいたということ。ボクは全くお酒飲まないけど、旅先でのお酒はいいものなんだろう。それでも車中泊での飲酒はホテルとかに宿泊してどこぞの店で飲むとは違うと思う。だいたいボクはこういうお知らせ、お願いがあった場合はドライバーとしてじゃなく、管理する道路側に立っちゃうね。


料金所を過ぎてぐいぐい標高を上げながら走るとこの場所、ここでどーんと伊吹山が登場、入り口で山頂の天気も教えてくれますが、この日は「晴れ」でした...うーむ、肝心の山頂、微妙やないか?山頂から景色見られるやろか?この雲のまとわり付き方は経験上すっきり取れてくれないパターンだけどな。それにしても料金が高いだけあって落石とかその他ゴミとかありません、これは気分いいです(そんなところチェックしてやんの)。無料になったらいきなり荒れてしまう道路とかいっぱい見てきましたらね、民間経営の観光有料道路はここで手を抜いてはいけませんものね、「お店」と一緒、開店前にきれいにしておくもの。おっと、もうこの時間下ってゆくクルマがいるぞ?と思ったら夏は3時から営業、ご来光とか拝めちゃうんですね。富士山は無理でもここなら...やってみますか?


ここは上平寺越駐車場、伊吹山の眺め以外にも東の方の景色が見られるし、ここ基本空いてますから居心地いいんです。昔はここにも店やら何かあったような記憶もあるんですけど、ただ舗装された広い場所、あれ?舗装されてるね。道路の方だけど完全に2車線ありまして逆にこれが道路でクルマを止めにくいですね、ボクは無理ですね、だから道路脇など駐車可能なところはしっかり立ち寄る。こういう走って止めてを繰り返して道路を楽しむボクみたいな人も17キロほどある道ですし、道路からの景色もなかなかなんです。何しろ全区間で空が見えます。木々に覆われた林の中を行く場面とかありません。そうそう、この伊吹山ドライブウェイはオフ会ウエルカムなんで(申し込み必要)例えばこの場所なんかもある程度貸し切り状態に出来ちゃうんじゃないですか?(料金×台数とか思わず計算しちゃう)


この写真は結構前だけど山頂のお花畑目当てに7月に走った時に撮ったもの。なかなかの場所を通ってますよね。ボクみたいに道路から道路を見るという楽しみがある人もこの道は納得させてもらえます。いろんな場所でいろんな方角が道路からの眺めで楽しめます。でもそういう楽しみ方してる人、この道では少数派、基本的には伊吹山に登るために道、一気に9合目までのワープがこのドライブウェイ。ドライブウェイという名前はイメージ的に「楽しんでドライブ出来る快適な道」なんだけど、ここはその意味も含んでいるとは言え、登山道に対して車道、これを横文字にしてドライブウェイと言ってる割合が多い感じ。ただし、そこはボクみたいにじっくり先を急がず楽しむべし。とは言いながらも、あまりのんびりしていて山頂に雲がかかってしまうと悔しいのでこのへんは微妙ですよね。下りながらだと道路を楽しむ点でいうと上がりながらに比べて絶対に盛り上がりの点で勝てませんから。


以前の写真だけど、終点の9合目は駐車場を見下ろしてる。この写真は山頂から戻る時に撮ったもの、東からの雲がすごい迫力でした。この駐車場のところにスカイテラスという売店等もありますし、ここから西の景色もいい感じです。スカイテラス横にも「展望階段」もあるけど今から山頂まで行こうというのにあの階段は登る気にならんかな。ひとつ重要、トイレには紙ございません、これ大事なことだけど観光ガイドに書いてないんと違う?ここは湿気等(霧です)も多いので紙は備え付けてもダメになるのです。もっとも、ここの記事読んでくれるような人は相当なドライブ好き、車内にボックスティッシュくらいは用意してると思われますがどうです?この後は登山、ボクは「山頂まで30分、普段の格好で行ける」という条件でなら登る、と言うかここまでが「ボクのドライブの範疇」だから、これ以上になるとボクは明確に登山としてボクの範疇を超えてしまうのでパス。


それでは登ってみます、オススメは西ルートで登り中央ルートで下ってくるもの、ずっといい景色が展開する。(一番このパターンの人が多いかと)。西ルートは山頂まで40分とありますが、普通に立ち止まらずホイホイと歩けば20分です。たださすがにもったいないのでゆっくり行きますね。この日はドライブウェイの途中から見たとおり雲がある程度まで被さってるので(この写真でもすでに雲が..)山頂より途中の方が景色いいかも?の登山です。このあたり、琵琶湖の竹生島や湖北方面が見下ろせます。繰り返しますがこの登山も料金のうち。逆に登山せずに3090円の料金に納得しようと思うとこれは難しいです。でも大きな望遠レンズで何かを撮ろうとしてる人が道路脇にはいっぱいいるんですよ、別の楽しみ方もありそう。(何撮ってるんだろ?)


西ルートをから少しそれて琵琶湖の展望ポイントへ。霞んではいるけど、これだけ見えたら上等です、もっとクリアだと兵庫県の山も見えますよ。伊吹山はその立地から日本海側の影響を大いに受けるので涼しく、またこの山が岐阜や濃尾平野の天気にまで大いに関わってくること。東海道新幹線、名神高速などから見える厳つい山容、標高は1377mと特別高くもないけど存在感があるのでクルマで走っても歩いても「ちょっとこいつは違うな..」と感じてしまう。この「ちょっと違う」ってすごく曖昧なんだけど、これは「この「山のことを知ってる」ということ、これ大事。詳しくなくてもいい、でもちょっと知っておくと見え方、感じ方が違う。これ伊吹山に限らずドライブ全般に言える。(もちろん、なーんも知らずに走ってるだけで楽しいってのを否定しないのもボク)


はい、これが山頂付近の「お花畑」、これを見ようとするなら7月後半ですね。伊吹山はここだけに自生してる固有種がいくつもあります。ルリトラノオとか植物に興味なくてもすぐ見つけられますから。ひとつ、どうしてもここで忘れられんと言うか、気分がよろしくなかったのはこの花畑沿いの歩道を歩いていて、少し立ち止まったところで女性のカメラマンから「写真撮ってますから移動して下さい」と注意されたことがあってこの頃から一気に風景、特に花を撮ってるカメラマンに反感を持つようになり、当時一眼レフ機を喜んで持ち出して風景撮りまくってたボクにとってなるほど反面教師になっていただいた。ところで、ドライブウェイの名前で料金を払いますが、この「ドライブウェイ」ってのは当時の流行りと言うか、それがマイカーとレジャーが一つになった昭和の文化で「今の時代にはほぼなくなりつつある意味合い」がドライブウェイにあったんだと思う、その名前が残ってるだけ、でもこの古めかしいこの名前に心地いい違和感あっていいよね。マイカーで山に登れちゃうって昭和40年代などすごいことだったんだろうな。


レヴォーグ訪れた伊吹山、山頂は雲が覆ってしまい、見下ろす景色はあれど、青空はありませんでした。それでもさすがに涼しく心地良い、山頂で30分過ごして下りてきました。では、再びドライブウェイを走りましょう。ところで...ドライブウェイは速度制限がですね、30キロだったり、下りのカーブではこの写真のとおり、20キロです。実際にここまでゆっくり走る人はいませんけど。もちろん20キロ、30キロで走ってもドライブです。ボクはドライブウェイは片道500円(勝手な内訳)くらいだから3往復したら元が取れるじゃんと乱暴な話を展開しようとも思ったけど、この速度制限はさすがに「その気になれない」のでした。ここの速度制限だと運転大好きのボクですが、助手席でじっくり景色眺めたいです。という訳で、この速度制限ですから、「料金高い分気持ちよく走ってやろうぜ」というのは間違いです。と言うか、気持ちよく走ってやろうと言う人たちのやる気さえ失わせるのがこの速度制限なのだ。


この道を走るにあたって今回は3090円という料金を今まで以上に頭に叩き込んでドライブして軽く登山してきました。
料金には同乗者の入山料を設定してる思われるので、ボクはというと、同乗者分の入山料は「寄付してるやるよ」となりますが、
道路そのものに興味があって「この道、すげえところ行くな」と盛り上がれるならこの道路代は単純に9合目までの道としか
思ってない人以上に価値がある。そうすると...
道路に興味ある人が登山までしていい景色見て3時間以上過ごせたとすればこの3090円は
特に高くないと言える。逆に往復走るだけだと世界一高い有料道路かも知れない?有料道路の値段を単純に値段÷距離に
してしまう話ってのがあるんですが、ボクは有料道路には単純な通行料以外にも価値があったりするのでこの計算は違うと思ってる。
ちなみに普通にネクスコの高速だと1キロあたり22円くらい、伊吹山ドライブウェイは182円ほど。ね、意味ないでしょ。

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