国道25号線(名阪国道と並行する区間)
第4回は国道25号線の道路マニアには「非名阪」で通じる部分。この非名阪ってネットで最初に見た時は
こんな簡単に通じるナイスな言葉があったんだと感動した。それまでは「名阪国道じゃない方の25号線」と
そのまんま説明でしたから。そんな「非名阪」をのんびりドライブしちゃいましょう。
国道1号線にある「道の駅関宿」、すぐそばには関西本線の関駅。その国道1号線には歩道橋があり、大津まで65キロ甲賀30キロの案内標識。ここまでがセットになってここら一帯が好きなんですよね雰囲気が。ボクとしては観光地としての関宿の街並みもいいけど、それより国道1号線をクルマで走るここ一帯ね。この「道の駅関宿」は立ち寄り率高し。そのまま国道1号線を行く時もそうだけど特に国道25号線非名阪ルートに進むならここで息を整えます。写真のこの自販機、高速道路ではおなじみだけど一般道であまりないかな。高速道路では300円のアイスカフェモカ(シナモントッピング)を普通に買ってますが、高速道路の魔法が効かない一般道では高くて買えません。 |
国道25号線の東にある起点は国道23号線の大里交差点(ストリートビューではその交差点名登場しない)。ここから西へ行くとすぐ国道1号線との重複になり、この写真のところまで続く。この交差点からが非名阪ドライブでしょう、非名阪と言うんだから名阪国道が並行していないといけません。これはあくまでもボクの考え方です、厳密に言葉を解釈するとそうでもありませんけど。この国道1号線から独立する交差点は以前の「新所町」交差点、今は「東海道関宿西」交差点。この交差点がね、一桁国道と2桁国道の交差点とは思えない寂しさと言うかなんと言うか。もちろんそこがいいんですけどね。ちなみにですが、この交差点付近をストリートビューで見てると撮影のタイミング、収録というか写真の貼り合わせの都合で見えてる交差点名が「新所町」なのに一つ進めるといきなり「東海道関宿西」になるという。 |
国道1号線から伊賀方面へ、ここから非名阪ドライブの始まり...と思いきやいきなり通行止めでルート外します。この写真の場所は関西本線を軽く見下ろすポイントで、最初のちょっと好きかな?ポイントなんです。今回は迂回指示があるのでここから“不本意ながら”久我インターから一区間だけ向井インターまで名阪国道を使います。ここ、何気に非名阪ドライブの罠なんすよ。これね、基本的には快適な名阪国道とランデブーしてる国道25号線の非名阪ルート、つい楽してしまおうなんて気を緩めるとそのまま名阪国道に使っちゃうんですよ。非名阪走っていても「○○インター」の案内がいっぱいですもん。でも今回はこの日のお楽しみですから名阪国道は迂回路として使うだけ。亀山から天理まで名阪国道で普通に走れば55分ですよ。そこを3時間以上かけて名阪国道に絡みつく非名阪を走るんです。 |
名阪国道の向井インターを下りて国道25号線の非名阪ルートに復帰します。ここで素直に西に向かうのではなく、東へそしてすぐのところ、加太駅は寄りますね(普通に走ってると国道からの入り口は気付きません)。少しひねくれた?鉄道ファンとしては○○本線のローカル駅はいいんですわ。ローカル線のローカル駅はそれはそれでいいけど、本線と言いながらも実はローカル線じゃないですか。ま、この話はこれ以上広げません。おっと、ここはバス停ですね、時刻表を見ると、やばい!バスが来る...4時間後に。ちょっと止めさせてね、記念撮影。この駅は好きでなんかいつも寄ってしまう。何もないと言ったら語弊があるけど、何があるって言えば..駅舎から出ていきなり目に飛び込んでくるのは民家の洗濯物ですね、いいんやろか..? |
古い道のドライブの面白さ、楽しさに「古いもの」がありますよね。この関西本線を潜るトンネル、いやこれは大和街道架道橋と言って街道にかかる「橋」なんですね。この橋はこのドライブで是非とも反応しておくべきポイント。非名阪なんて言ってますがここらは「大和街道」っていい呼び方があるのでこれも意識して盛り上げましょう。ただし、大和街道はずっとこの国道ではなく、伊賀上野あたりで国道から外れて今度は国道163号線になり、また外れてとしっかりトレースするのはよほどしっかりチェックしてゆく必要があるし、もしかするとクルマで行けないかも知れない...それはどなたかにお任せしましょう、当方は街道という響きが大好きでも国道>街道で楽しむタイプなんで。本当に街道を楽しむなら自転車がいいと思います。 |
大和街道架道橋を潜り西に進むとちょっとばかし雰囲気が一転する場所、ここがイシバシ工業の採石場(ボクはなぜか休日の作業してない採石場が好き)、ボクは休日しか来ないのでわかりませんが、平日ダンプが走ってるとすればここで写真は撮れないだろうな。今から20年くらい前まではこのあたりダートだったと思う。近年もここらは砂利が散らばっていてダートなんだか舗装してるか微妙な感じでしたよ。ネットも普及してなかった頃、2桁国道なのにダートで道いっぱいにダンプがやってくると恐れられてたのがこのあたり、単純に「国道」を信じて進み多くの人をビビらせてきたこの区間もさすがにマシになりました。30年位前の話ですけど鈴鹿サーキットにレース見に行った帰りにこっちの道を選んで怖かった話を聞かされてた。そしてずっと前から「素直に名阪国道走りなさい」と言われておりました。で、今楽しんでこっちを走ってる。まあ当時とは違うしね。ここから西に進み関西本線をシケイン風に潜れば、左手に烏池、穏やかな景色が広がる。 |
ここは東から非名阪ルートでやって来て最初に名阪国道と並走するところ、この後は結構名阪国道と絡みまくるのが非名阪ルートなんですが、まさか「やはり名阪国道がいいよね」とここで浮気することないよね。今後はずっと名阪国道の案内が頻繁に登場して「おいでおいで」と誘惑して来ますが負けちゃだめです。非名阪ドライブは名阪国道の案内が出てくるたびに「え?誘ってるの?」と軽くあしらう、そんな道路との会話が出来るドライブですから。この先には名阪国道の伊賀インターがあって、そのすぐ先に「道の駅いが」があるんです。ところがこの道の駅は名阪国道からしか行けないという同じ国道でも非名阪ルートのクルマは却下されるという...この「道の駅いが」の公式サイトには全国で初めて自動車専用道から直接利用出来るって謳ってるけど、一般道から利用できないってのが気になると言うかなんと言うか...気に入らんなあ。 |
国道1号線から国道25号線の単独区間に進むところ、そこの案内標識に示された地名は「伊賀」、その伊賀の柘植(つげ)にある国道の標識、普通に非名阪と口に出てしまう人ならこの標識だと「おにぎり」と言った方がいいかな。この写真撮るためにわざわざ脇道に入り邪魔にならない場所に駐車して暑い中走ってこれ撮ったのよね。この味のある古い標識、何年ものだろう?この標識を「昔からある」という言い方はオマケでも50点だね、こういう古い味のある標識の場合、「何十年も前からここで走るクルマを見続けてる」と言えたら合格。こう思うようになると古くからある道路を走る楽しみがわかるというもの。 |
この日、猛暑からは開放されたけど暑いのでアイスコーヒータイム。セブンのコーヒーがマイナーチェンジして以降はファミマカフェ派に寝返りました。非名阪ドライブとなると半分は伊賀市を行くことになります。その伊賀市も柘植から伊賀上野などは市街地で国道25号線も普通の国道になります。この部分ももちろん非名阪なんで相対的に快走路となります。ま、普通の市街地の道ですね。ボクのペースで1時間以上コンビニがなかったわけで案の定吸い込まれます。コーヒーじゃなくとも何か買ってますね。この写真はよく見ると助手席の窓にカメラを持った怪しい人影がはっきり映り込んでたのでさすがにトリミングさせて頂きました。 |
市街地コースを走っても反応するポイントはありまして、例えばこの標識ね。国道のおにぎりが横4つ、国道の重複区間ってのは別に珍しくないのですが、この“国道おにぎり”には並べる順番がある。道路標識なら数字の小さい方、格上が上になります。ところがこういう案内標識に描かれるとなると..なるほど注目は左の国道422号線と25号線の位置関係、なるほどと。もうひとつ滅茶苦茶細かい点にも触れるとこの標識なら「上野I..C」の部分ですね。一時期だけどどうもこの略に違和感があった時期があり、ICの後にピリオドじゃないの?と思ったこともあったんですけど、でもまあ人の名前をイニシャルにするならこの「上野I.C」とおなじで、この場合後ろにピリオドがあったらおかしいよね?など。他にも木津のローマ字表記はKizuだけど、PCでは「づ」をDuで入力するのが先に出てくる。でもローマ字なんて読みの音の話だからどうでもよく、Duにしたら「でゅ」になるか..とか。そうなると島津製作所の「SHIMADZU」はなかなか新しいなとか...こんなこと考えてると100%後ろからクラクション鳴らされます。 |
伊賀上野の市街地から西へ、また少しばかし静かなところを行きます。道路の方は走りやすいですね。あ、これ三重県が好きな国道シールです。こんなところに貼らずに、いや貼るなら道の駅で売ればいいよ、尼崎でレヴォーグ乗ってるおっさんが喜んで買う(実際に使われてる「本物」と同じものを売ると勝手に貼られた場合問題ですよね)。売ってたら買う宣言もホントだけど、ガードレールのここに国道のシール貼るのは好きじゃないどころかやめて欲しいくらい。この「国道おにぎり」は好きな人にとって神聖なものなんですよ。元々ガードレールのここにこのシールを貼りましょうということになってたならいいでしょう、でもこれ絶対に違うもん。「どこか適当な場所はないかな..お、ここなら貼れるやん」の声が聞こえてくる。 |
名阪国道にある「五月橋インター」、かつてはここにあった「五月橋SA」、さらに名阪国道の名張川に架かる「新五月橋」。それらの名称の元になったこれ「五月橋」です、この角度から撮っただけだと分かり難いけど古く美しい橋ですよ。「橋」というのはよく交差点名、道路名になっています。ところが実際の橋はどこ?ってことよくあります。で、探して見ると「あ、この橋がそうなんだ」ってこと。短くとも橋は重要なんだと名前になってることで再確認。その五月橋、塗装し直すこともなくちょっとしたオーラが出てるくらい。昭和2年製の橋で名阪国道があり交通量がないからそのまま現役なんでしょう。道路は整備されつつあるのでこの橋の部分だけ狭路になっちゃうと「新しい橋を..」となるんだけど、ここはずっとこのまま?特に大きな地震などもこのあたりはなかったんだけど、やはり当時の橋梁会社がいい仕事してたんでしょう。 |
再び「国道おにぎり」の写真、ちょっと逆光で分かり難いけど本来は濃い青のところ、完全に錆びて茶色です。これ上の写真と同じ場所ですね。ここから奈良県ですよというものだけど、実際の県境は河川の中央だと思うのでこの看板はボクの気持ちとしては「橋の中央付近にあって欲しい」のです。これって多くの人はどう思ってるんだろう?道路の県境にはこういう看板があるけど、きっちりこの県境上にあるものと思いたいでしょ。ここだと反対に橋を渡ったところに「三重県」の看板があるからツッコミどころとしてはその間はどこでもないのかと..(ちなみに三重県の看板は新しいです)そんな細かいことを...と言われそうだけど、そこに気が付く、と言うか気にするようになるとどんな道を走っていても楽しいという世界に踏み込めるのです。 |
このドライブの終点は天理なんですが、案内に地名が出てきた。(もっと手前にあったかな?)奈良県のこういう案内標識は方位磁石マークがあってこれがいい。これをやりましょうとアイデアを出した人は偉いわ。ナビとかない場合、曲がりくねった道などが多いと交差点で勘違いすることもあって便利..と、言いたいところだけど方向音痴だとこのマークにさえ気づかないし、見てもわかんないかもしれないと言う。いえいえ、このマークは自称地図が読めるボクも時に便利でいいよなって思ってるんですよ。もうひとつ、この標識だと名阪国道のローマ字表記が全部大文字なのはなんだろ?一つ上の写真だと「奈良県」のローマ字表記は大文字、これ古いもの(昭和46年までのいわゆる白い案内標識)は大文字なんですよ。ここから先は標識マニアにバトンタッチ、運転再開。 |
狭いところに迷い込んでません、ここが一番国道25号線の狭い所?これ一方通行じゃないですよ。この狭い部分に入る手前にはちゃんと標識があって普通はこっちに突っ込んでません(山添村切畑)、ここにある「まっすぐ行くと狭いぞ」という標識、秀逸です。右に行けばちゃんと2車線の新しい道が通ってるんですね。こうなるとこんな狭い所は国道ではなくなりそうなもんなのに...ここは国道のまま、いったいどんな力が働いてるんでしょうか、そういう話好きなんだけどな、わかりません。この後はここから遠くない道の駅針T.R.S.に行くも大混雑。ここ名阪国道から行くとなると結構隣接してるけど面倒なんで来た以上意地でもどこか駐車するけど、もう今回はスルーです。そして福住インターから名阪国道に..行かない、ここからご褒美区間、非名阪の快走ワインディングを行かないとね。反対に非名阪ドライブを西からやろうとするとご褒美のヒルクライムからになっちゃう。盛り上がるのは東からでしょう。 |
天理に下ってきて終了。国道169号線、24号線と部分的重複するのですがここらの国道は食べるのには困らんチェーン店天国です(なんでもあるぞ)。今回はここがゴール、「よし、うどんにしよう」と丸亀製麺、ここなら1000円で済みます(この時は限定の唐揚げざるうどん620円、これ当たり)。ここまで来たら後は西名阪のどこぞのインターから帰ります。国道25号線の非名阪ドライブもその名の通り名阪以外は全部となるとここからがなかなか大変かも、ボクは過去のドライブを繋げれば全線走ってる国道25号線だけど大阪と天理間は高速でサクッと走り抜けます。 |
非名阪ドライブと言うのは誰にもオススメ出来るもんでもないし、今日はこういうドライブをするぞという意志がないとやはり名阪国道を使って 次の目的地に行っちゃうと思います。このドライブ、有名な観光地も無ければ美しい風景もありません、あるとすればマニアックな観光地と マニアックな景色(?)、非名阪ドライブを楽しめる人というのは「おっとここで名阪潜るのか..」とか「2桁国道の意地を見せるんだ」とか 「お前ホントは名阪国道嫌いやろ」とか「道路と会話が出来る一般的な目からして不思議な人」だと思います。つまり 言い方を変えて「何かを見つけてやろうと好奇心のあるドライブ」が出来る人。この写真は2つ上の写真と同じ場所。2桁国道最狭場面..かな。 |