国道162号線(京都市街〜小浜市国道27号線まで)

第7回は国道162号線、全線走ったことはあるけど起点から終点までの一気走破(こんな言葉あんのか?)は
経験なし、今回も起点から2つ目の交差点から途中道草しながら国道27号線まで、その先は気分を変えて若狭ドライブの時にでも。

この日のお目当ては国道162号線、大阪からこの国道を走って若狭に行くとか、快走出来るルートだからと走りに行く場合は南丹からのルートで日吉ダムとかの方や亀岡からマニアックな国道477号とかそっちからなんですけど、ボクがこの国道を走るぞと決めた時は名神で京都南まで行き、しっかり国道9号線から走る、ちゃんと理由があるからですよ。この写真は腹ごしらえの名神吹田SAのフードコート。このテーブルやイス、床までを統一する気ないのが逆にすごいのだ。ちなみに豚汁定食頂く、定食類割と高めなんで600円台のこれに落ち着く。この日は朝は慌てる必要なし。


この国道の起点は京都市の西大路五条交差点、地図を見ると結構不思議で国道9号線から分岐する五条天神川交差点でもなく、いっそ国道9号線の起点である烏丸五条交差点でもない。ここでなぜだろうと?と思ってもそれ以上は詮索も調査もしないのが道マニアのいいところ、誰にも迷惑かかってませんし、この「なんでだろ?」が美味しいことを知っておるんです。この写真は国道9号線から分離して間もない天神川沿いで案内(距離)標識を撮影。28キロ先の京北も今や京都市になってますが、以前の京北町。京北町もいくつの町村の合併で出来た町で、そのひとつが周山町。この国道162号線は「周山街道」と今もよく言われていてツーリングする人も国道162号線と言わず「周山に走りに行く」とか言ってました、もう20年以上前の話ですけど今もそうなんかな?バイクの多い人気ルートなんですよ。


この日は名神の桂川PAで1時間は過ごしていた。ここは集合場所にする人も多く混みます。この日走ろうとする国道162号線も山間を行く場面も多いのであんまり朝早いと日陰で暗い道を走ることになるし...でもあんまりのんびりしてると混みだすし、あちこち寄り道したいし..と考えて自分なりに絶妙な時間に桂川PAを出たつもり。この写真もまだまだ京都市街地でのもの、案内に出てくる地名、その他がもう京都全開でございます。この国道162号線ドライブは思いっきり京都市街を抜けて行くのですが、ボクはこの市街地から山間に入って行ってこそ国道162号線だと思ってる。これ20年近く前は日帰りであちこちの国道を走りまくってたことがあって、国道162号線なら京都南インターから。この時の気分に戻るべく今回も同じようなルートで。ちなみにボクが京都市街を走ることは数年に1度ですから。京都は自家用で走るところじゃないですね。大都会なのに都市高速もないし、駐車場不足で観光シーズンはクルマが溢れます。こんなところ海外からの人がレンタカーが来るなんて考えただけでも恐ろしい。


ここは以前にも写真撮ったね、この案内標識は支柱が京都仕様になってる。コンビニその他のお店なそも京都仕様の色使いになってたりします。この道路を見てこれ以上拡幅は無理だし、歩道を作ったら車道が狭くなるから現状無理だよな...と瞬時に考える人はなかなかの人だと思う。こう感じの歩道もないところは制限速度が当然低めに設定されてる(ここは40キロ)けどボクってこの感じの道なぜか嫌いじゃないんですよ。走りにくいはずなのに。この写真は梅ヶ畑あたり、高雄というのはこの少し手前で嵐山からのパークウェイもありますし、ボクはスルーだけど観光スポット点在で時間帯によっては相当走りにくいと思います。そんな高雄あたりの曲がりくねったところもこの国道を走ってる実感になります。この高雄を過ぎるあたりから「さて本番に入ります」って感じで盛り上がります。ここまでが結構長いんだけど京都南インターから天神川沿い、そしてここまで国道162号線を走ってこそ小浜までの国道162号線が味わえるってもんです。(自分でもよくわかってないけど、そうなんです)


えーと、ひとつ上の写真から小浜までの距離が10キロ減ってるので10キロ進みました。このくだりが必要かどうかはともかくそろそろ写真撮っておくかとクルマを止めてこの日痛かった腰を庇うように歩き(交通量が多い時間帯だと道路横断するのも嫌だった)クルマと紅葉と案内標識を上手に写真に出来ないか?とあれこれ試行錯誤しながらカメラを持ってるとこれだ、バイクがわざわざそんなところに停車(カメラ持ってアピールしたけどね)。バイクの人もカメラ出してきてなんか撮ってる。「うわ、そこ止めちゃうの?」なんて思ったけどこうなったら「そういう場面でした」という写真にしちゃえと言うもの。結局ここでは他に写真も撮ってないのでした。梅ヶ畑(高雄)あたりを抜けてくる場面では結構紅葉がいい感じでモミジとか沿道にかなりあるんですけど、なかなかクルマ止めてまで鑑賞することはなかったな。このあたりは走るだけで十分紅葉ドライブとして通用する道路ですよ。


走りながら見る紅葉もいいけど...府道363号線に寄り道して春日神社。太陽の高さが絶妙で紅葉が光っておりました。この府道は部分的に国道162号線だったところもありまして、栗尾バイパスのトンネル開通で旧道が一部この府道になったんですね。この府道になった短い区間にR162という喫茶店があって潰れてるのはなかなか切ない場面です。写真の代わりにストリートビューのリンク貼っておきますが、バイパス化走りやすくなったこの国道ですがここに来るまでもボクは旧道を走ってるんです、その中でも中川というところは風情がありますので好き。清滝川に木の橋をかけてる材木屋の倉庫とかね。この日はこの集落走行時曇ってたけどストリートビューは晴れてます。山間部とは言え京都市内、まだトンネル掘ってバイパス化する場所あるかな?もうこうなったら高雄の曲がりくねったところもズッドーンとトンネルやっちゃいましょう。(それで旧道行くくせに...)


いくつかの峠を越えてゆく国道162号線、その中でも栗尾峠はそれらしかったが、久しぶりに来たらトンネルが出来ていて旧道は歩行者専用道路になってた。南からクルマで行けるところまで行ってこの写真。ここまでクルマで行けるのはこの行き止まりの場所のすぐそばに関西電力の京北開閉所があるんですよ。ちなみに峠の北からは国道からいきなりクルマが入って行けないように見えた。栗尾峠はこの写真の場所まで来たら近いです。この場所に来る国道の分岐もそうだけど、新しい道が出来ると間違っても古い方へ行かないように上手に分岐するところ作りますよね。新しい道はスピードも出るので意識しないとわかんない。それでもボクなんかトンネルがあると必ずどこか残ってる旧道への場所をチェックしちゃう(こういう人結構多いはず)。


これね..道路には無料の駐車スペースがあってありがたいもんです。そこでそんな駐車場にもいろいろ名前がついてたりするんですよ。ですけど、この名前はどうなんだろうと。ボクの言いたいことわかります?気になるのは「イネムリ」という単語。イネムリとは「居眠り」でしょう、これには意味がありまして「疲れてるから少し横になろう」とか仮眠する意味ではないんですよ。居眠りとは「仕事中に働かないといけない場所でつい眠ってしまう」の意味ですから。ボクは国語の先生じゃありませんが、これはペケです。「疲れてるからちょっと居眠りしてくる」なんて言葉使わないでしょう。使うなら「あの野郎、居眠りしてやがった」でしょ。はい、もうボクはこういう言葉使いすごく気にしちゃうんです。この駐車場を作った人が居眠りしてたからこの名前になったのならピリッと効いてますけどね。


ここで小浜の方には行かずちょっと道草...いや、かなり道草です。この府道はここで分岐して京都市街の国道1号線に合流するのだけど佐々里峠あたりまで今回も行ってました。この日は紅葉目当てでしたね。広河原というのは佐々里峠を越えて下ったあたり。そっちまで行っちゃうと鯖街道に抜けてしまうか、国道477号線に出て周回しちゃうルート、あるいは百井峠?どちらも行ったことあるけど今回は国道162号線ドライブですから戻ってきます。そこまで行かずにずっと手前、この分岐から6キロくらい?美山かやぶきの里のってのがあって、ここがここらでは有名なところ。昼頃になると駐車場もいっぱいだしバスもやって来ます。多くの人が集落の方に行く中でボクはカエルと戯れるのがお約束です。そうそう、この先の広河原方面への右折ね、信号が青で対向車がいないから右折しようとしても、見通しの悪い左の方から直進車がスピード出して来るので嫌なんですよここ...


府道38号線との分岐の手前に「道の駅美山ふれあい広場」があります。ここね、道の駅が出来る前から小さなスーパーがあったし、休憩ポイントとしてほぼ立ち寄ってたところ。やっぱり当時からバイクとか集まってました・道の駅としては南のウッディー京北、北の名田庄の間でいいところにあります。実際この日もバイクや自転車がいっぱいです。特に時期的に自転車やバイクには最高でしたね。元々この国道162号線はバイクに人気なんですよ。この道で若狭に行くパターンね。20分ほど休憩したかな。ここ、道の駅になったはいいけど、いざ道の駅になってしまうと何か最近は派手(?)な道の駅も多いので「とりあえず申請して道の駅になりました」ってな感じですね。道の駅を作るぞと最初から新しく作ったものと比べるとなんだろう?自分の中に理想の道の駅ってのがあって無意識にランク付けしてる。なんだろう?道の駅も初期の頃からある古いのが好きみたい。


ここも旧道、この先で少し狭い橋を渡りほぼ直角に折れるところです。ここは以前よりこの国道の中でもボクがなぜだか好きだった場所なんですよ。ここを過ぎたら堀越峠の前後の快走区間になるからだろうか?今回もあえて旧道へ、さらに写真まで。この旧道も上手にバイパスを作りそちらが国道になったので知らないと旧道だとわからないようになってます。府道38号線の紅葉道草ドライブも含めて旧道に進んだりして京都から小浜まで約100キロの走りやすい国道を6時間かけて走ることになってしまいました。旧道ってひっそり地元民だけの道になっちゃうし、それでいいんだけど、ここは元は国道で現在は旧道ですという標識とまで言わないけど何かあって欲しいよね。そういう意味じゃ国道の標識を外して支柱だけになってるの、ありますよね。あの支柱になにか「旧道」の標識、考えたい。


あちこち旧道に進むドライブですがここは京都府側、堀越峠へのダート。ここは今まで一度も進んだことないんですよね。峠部分は普通車きついとか言われてたけどトンネル開通まではバスも走ってたはずだしどうなんだろう?検索して出てくる記事だけじゃこういうルートはわからんものだが、アウトバックで行っておくべきだったね、レヴォーグでは行かないです。凸凹でアンダー打つのクルマにも悪いし、運転してても「やってもた」となります。ちなもにこの日はコーンを並べて通行止め状態でした。2輪は道が半分落ちていても行きますし、ここから見えるダートの路面を見てもクルマの往来がある程度まではありますね。いつかSUVに乗りことがあれば行ってみたい関西の県境ダートです。ここからは快走区間で府県境を越えて「道の駅名田庄」へ。この道の駅はこの国道を走れば100%立ち寄ってる。そこまでも快走で写真なし、快走ルートほど写真を撮らないのはこのコーナーでも変わらず、調子よく走っちゃうもんね。道の駅の蕎麦屋で食べたそばもピントずれてて写真なし。あれほど食べ物を撮っておいてそんな失敗するんかい...


道の駅名田庄でゆっくり...したいところだけどバイクも多いし車内で寛ぐなら先に進んでもいいかな?というわけで食事の後はすぐ出発。道の駅名田庄から小浜にかけてはバイクも減りちょっと静かな国道162号線。道路の方も正直単調で京都から名田庄まで盛り上がりに対してなんて言うんだろう?やることやってしまった感がどうしてもあるんだよね。走りやすすぎるからかな?惜しいのは国道27号線に合流する手前は川沿いを行くんですよ。この川は大型の鳥がいっぱいいてクルマをどこか止めたいけどそんな路肩すらないんですよ。あ、だから鳥がいっぱいいるのかな?ここは国道の対岸の道の方がいいんだろうな。よし、次回はそっち行ってみる。うん、よかった、次回のお楽しみがあった。どこに行っても、それで納得、満足しても絶対に今度来る時のお楽しみ、気になるところは見つけておかないとね。(普通の道で特になんともないと思うけどこうやって脳内で楽しみを熟成させます)


名田庄から小浜までは京都から走ってくるとあっさりし過ぎて印象が薄い、昔からそう思っていてやっぱり今回もそうだった。
20年くらい前だととにかくどこも新鮮だったから走ってるだけで楽しかったわけで、以来ドライブの中身も変わってきたはずだし...
と、そういう気持ちで走ってみたこのルート。やはり当時も名田庄から小浜はあっさりしてると思ってた、アップダウンがないからだろうな。
そんな名田庄と小浜の区間も、実はヤル気になる方法があるんですよ。簡単、逆向きに走ると「よし京都まで行くぞ」となって
盛り上がります。んんん..でも混んでる京都まで小浜からこの国道は走ったことないね。京北、園部、能勢と繋いで帰りますから。
この写真の距離の案内標識。この国道27号線の「国道おにぎり」の使い方はどうなんでしょうね(あちこちで見かけますが)。




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