2020年5月24日 「国道29号ドライブ」

はがねいち君のドライブ論20周年で始める企画。それなりに全国走り回って来た上で、
人生の残りのドライブとして「もしかして最後かも知れない」と思って好きな道路、自分にとって意味のあった道路、
そんな思い入れのある道路に会いに行こうということで今後は気持ちの上でここがボクのメインになります。
総集編としてやるので、道路の紹介というのではなく、もう今までの経験やら考えやら全部登場します。
もちろん以前からのコーナーにもボチボチ追加はあるでしょうけど、ドライブの回数もどうしても今後は減るし、
あれこれ考えるとこの歳で切り替えて始めないと中途半端になると思ってのスタートです。
ボクとしては20年分走り回った人でないと書けないことを書きたいとは思いつつ、あまり敷居を上げると続かないので
見た目は普通に写真貼ってあれこれ綴るだけです。

更新回数が減る分、写真は大きくボクにしては長めの記事になります。また写真は以前のものも使うこともあると思います。



第1回目はこの国道29号です。国道29号は姫路(国道2号)と鳥取(国道9号)を結ぶ。
途中に大きな都市はないが、この写真の宍粟(しそう)という所は以前の山崎、中国道のインターに名前が残ります。






国道29号に向かうところでいきなり阪神高速神戸線の京橋PAに立ち寄る。新型コロナウイルスによる
外出自粛、年末年始の沖縄ドライブでの出費、このコーナーにおける意気込み?(給付金?)のために買った
新しいカメラ、そしてなにより結果的に半年ぶりのドライブとなったわけで空回りしそうなくらい気持ちが高ぶってる。
尼崎から西へは阪神高速、第二神明道路というお決まりルートだったが、この有料道路の料金が距離制になり
結果、倍以上になったんじゃないかな?特に阪神高速神戸線は早朝とか下道も考えよう。ただ信号が引っかかるように
なってるんだよな。国道43号とかそこらしっかり仕組まれてる。





阪神高速神戸線、第二神明道路から国道2号のバイパスを繋いで国道29号へ、当初高速道路みたいですが、
平地に降りたところでセブンイレブンがあるので休憩、と言うか天気の回復待ちですね。この国道はおなじみでは
あるんですが、多くは中国道の山崎インター経由なんでこの姫路と山崎の間は今回で3回目くらいです。
そして再び走り出せばここ
道の駅「はが」です。近畿道の駅1号だそうですが、この国道29号には珍しい道の駅の閉鎖が
あって今は更地になった道の駅山崎の跡地があります。




道の駅「はが」で買った国道ステッカー。この国道はボクにとっては特別ということでスマホの裏に貼ってるのだ。
ところが、すでに色も落ちてしまってる、なんとか29の文字が確認出来るレベル。こういうステッカーは
所有するもので実際に貼っちゃう人は少ないと思うけど今回の購入も貼るため、再びスマホに貼ります。
ちなみにこういった道路系のものはボチボチ買いまして、どんどん使っちゃう。名神高速の限定Tシャツも着てた。
入院時にこれ着てると病院で女医さんにウケました。





はい貼りました。今更どーでもいいけどナビがえらい汚れてるみたいに写ってる。実際は気にならんかったくらい
なのに何だこの写り込みは...ところでなんで国道29号が特別なのか、これは本人が言わないとわからない。
それはボクが「はがねいち」を名乗る前に戻れちゃうというか、そんな気持ちになれる唯一の国道だから。
勢い(?)で買ったクルマ、どこまで行くとか決めないまま走り出しいつの間にか鳥取へ。当時のボクは鳥取なんて
特急はまかぜで行く遠いところって思ってたのに運転が楽しく結構早く着いてしまい、あれ?ひたすら運転してたら
思ったより行けちゃうんじゃない?となり...元々地図とか好きだったし、その頃はいろいろ行き詰まってた自分、
ドライブが楽しくなってそれからはこのホームページにあることなんだけど、今でもこの国道29号を走る時だけは
どこまで行ける?鳥取なんて近いもんじゃん(これ重要)...はがねいちを名乗る前の自分に戻れるというのはこの時のドライブの
記憶があるから。こんな気持になれるのはこの国道29号だけ。だから特別なんですよ。





この国道、思い入れだけではなく走っても楽しい。スリリングな道筋とか、素晴らしい景色の連続というほど
でもないのだけど、それなりに変化のある瀬戸内海側と日本海側を結ぶ道。2桁国道と言われる29号ですから
幹線ルートなんだけど鳥取へは無料の鳥取道もあるし他のルートの方がこの先にある戸倉峠よりも楽。雪があるとここは
結構きつい、だから貨物車もあまり走らないし何と言うかボクにはそういう
本来ならメインにもなれる幹線ルートなのに現実そうでは
なくなってるところに寂しさを感じつつもそれがこの国道のイメージになり...
そこが好きだったりする。





晴れてくれないのが残念だけどお得意のオリンパスのドラマチックトーンが冴えてるからいいや。
この記事より、と言うかこれからのこのコーナーに向けてカメラを新調したわけです。ずっとメインはオリンパスで
すが10年分くらい一気に新しくなったので写りは素直に感動モノ。ドラマチックトーンというエフェクトでも表現力というか
解像度がアップしてる。写真の大きさは小さいこのサイトですが、これを見て大きくしてみるか...となったわけです。
国道29号にこんな場所?
ここ戸倉峠の旧道、現状はもう国道から外れてるけど、ボクは現役(クルマが走れる)旧道
は道路好きの思い入れとして国道と同格ですからね、同じ気持ちで走るんですよ。
旧道は遺産です。





新戸倉トンネルで鳥取県入り、この峠も兵庫県側は緩やかなコーナーをグイグイ走ってればあっさり峠に着く感じ。
そうそう戸倉峠は「とくら」と読むけど、住所的には「とぐら」と濁るみたいですね。もうひとつ住所でネタになってることがある。
それは鹿です、ボクはこれだけ走って動物との衝突はないのですが、一番やばかった瞬間はこの国道29号だった、
目の前に鹿が飛び降りてきてフルブレーキで耐えたけど、そこらの住所が「鹿伏」ってところ。
やはり動物の名前が地名にあると怖いよ、何かがあるからそう言われるようになったんだと思わずにはいられない。

写真は戸倉峠から鳥取側のワインディングにある「旅の駅」こういう廃墟は普通立入禁止でロープが張られそうだけど
ここはずっと駐車場としては機能してる。夜は怖いぞ、ここで車中泊はスリリングかも。





この国道は鳥取市街へ続きますが今回そこまでは行きません。国道好きでも起点、終点に特にこだわらずに
その国道のドライブが楽しい部分を選ぶんですよね。ここらは国道をキッチリと走破してこそのマニアとは違い緩いところ。

ここらへんで晴れてきましたね。最初にこのルートで鳥取に行ったのは懐かしいR34スカイラインクーペ。
戸倉峠の鳥取側の下りワインディングは短いとは言え楽しかった。六甲山はタイト過ぎる感じ、ここは楽しかった。
アウトバックからレヴォーグに乗り換えてダート路は苦手になってもワインディングの楽しさは何倍にもなったんだよね。






再び国道29号で戻ります。行き止まりで引き返すしかない場合を除けばだいたい同じ道にならないルートで
走るものだけど今回、特にこのコーナーを意識した場合は同じ道で帰ります。
と言うわけで再び新戸倉トンネルに入る手前で
「え?」びっくりして旧道の方に進む。いつもここにバリケードがあって進めなかったけどタイミング悪かっただけ。
初めてこの先に進みます。これは同じ道で引き返さなかったら気付かなかった。もしかして最後の国道29号かも?
そんな気持ち、覚悟でのドライブでこの先に進めるのは嬉しい。あっさりすぐ通行止めだったりして...






初めて走る戸倉峠の旧道(鳥取側)。航空画像で道路が残ってるのは知ってたし、旧道廃道が好きな人が行ってることも
知ってるけど
あまり調べずに自分で行ってこそ楽しいからというのがボクの基本(これで失敗ももちろんある)
今回ワクワクして進むとトンネルまで国道の現役時代をしっかり思い起こせるくらい道路は残ってたし、この写真は
トンネル(ちょっと見えてる)の前まで行き、引き返すところだけどここの雰囲気は本当にいい。標高もあり涼しいので
暑かったこの日、カメラを持って道路歩き回る楽しさ、気持ちよさを満喫しました。






快走ルートなのにこんな写真ばかりか?はい、そうなんすよ、気持ちよく走ると止まらないもん。と言うわけで
また旧道に進んで気になるポイントへ。ここは宍粟市の国道は兵坂トンネルになり、旧道となった部分。ここね、左の
ガードレールの向こうが元の旧道で2車線あった道、イエローのセンターラインが見えますよね。自分のいる道を進むと国道へ。
左のもう一方、左の旧道は一部分を何らかの用途に使ってるようで。ちょっとしたバリケードがあり入れなくしてる。だから右の
この道を作ったんですね、元の旧道を削ったりまでして。ボクは元々あちこちの旧道は何らかの使い道があれば..と思うことが
あるけど、ここはそういう意味で使ってるようです。ちなみに以前からこの旧道は愛用してます。






ボクは写真だけ並べるのは嫌でどうしても写真と共にある程度の文字を並べたいのです。今後もこのコーナーは
続けるとして今回くらいの長さで収めたい感じ。まだどうなるかはわかりませんけど。この写真は音水湖、引原ダム付近から
撮影したもの。紅葉時期のドライブで写真を撮りこのサイトでも貼ってたモミジの写真は音水湖沿いの駐車スペースでのもの
だったが今回は閉鎖されてた。カヌーなどがここでは盛んだがカヌー向けのスペースになったかな?
今まで通りに駐車出来ると思ってたところが閉鎖されるって結構ショックなんだけどな...(よくあること)

国道29号は繰り返すけど幹線国道。走りやすい国道でここにハイライトになる峠があれば立派なドライブコース。
たまたまここがボクにとって「特別」な原点とも言える道だけど、例えそうでなくともお気に入りのルートになってたと思う。
今回登場してる場面も旧道とか廃墟とかダム湖とか...そらモテませんわ、反応するところがこれですから。
と言うわけでこの路線で行きます。
つくづく思う、道路は税金で作ってくれる楽しいアトラクションなのだ(遊園地より実は危険という)。
探索気分で狭い道もいい。でも幹線国道でもこれだけ楽しめちゃうんですよ。



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